「そもそもパワービルド工法ってどんな工法なの?」
「パワービルド工法の特徴は?」
「パワービルド工法のメリット・デメリットは?」
住宅の構造躯体や工法の種類によって、長く安心して住める家なのか、耐震性が高い家なのかが決まります。家に安心して長く住めるかどうかは、家を購入する際に求める必須条件だといえるでしょう。
パワービルド工法は住まいの安全性を決める工法のひとつです。しかし、パワービルド工法についてよく知らないという方も少なくないでしょう。
この記事では、工法の種類の1つであるパワービルド工法について詳しく解説していきます。パワービルド工法に疑問を抱いている方は、是非この記事を参考にしてください。
パワービルド工法とは?
パワービルド工法とは、柱や梁を専用の金物で緊結する木造住宅の工法です。
従来の木造住宅は、柱と梁をボルトやナットで接合していましたが、パワービルド工法では、ボルトやナットを使用せず、高強度の専用金物を使用しています。これにより、地震の揺れを吸収・分散し、建物にかかる力を分散できます。
パワービルド工法の特徴
ここでは、パワービルド工法の特徴についてみていきましょう。パワービルド工法の特徴は以下2つです。
それぞれ詳しく解説します。
高性能専用金物
パワービルド工法の特徴である、高い耐震性や耐久性を実現しているのが、高性能専用金物です。従来の木造住宅は、柱と梁をボルトやナットで接合していました。
パワービルド工法では、ボルトやナットを使用せず、高強度の専用金物を使用しています。高性能専用金物の特徴は以下3つです。
- 高強度
- 耐久性
- 施工性
高性能専用金物は、従来のボルトやナットよりも強度が高いため、地震の揺れを吸収・分散し、建物にかかる力を分散できます。耐久性の部分では、腐食やサビに強いため長期間の使用が可能です。
また。施工性に優れているため、工期を短縮できるのも特徴です。高性能専用金物は、パワービルド工法の重要な要素であり、高い耐震性・耐久性を実現する上で不可欠なものです。
パネルで覆うモノコック工法
パネルで覆うモノコック工法とは、木造住宅の骨組みとなる柱や梁を、パネルで覆って一体化させる工法です。従来の木造住宅は、柱と梁を接合する部分が弱点となり、地震などの際に損傷を受けやすかったという課題がありました。
パネルで覆うモノコック工法では、パネルによって柱や梁が一体化することで、接合部分の強度を高め、耐震性を向上させています。
パワービルド工法のメリット
パワービルド工法のメリットは、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
安心して長く住める高い耐震性と耐久性
パワービルド工法は、接合部に高強度の専用金物を使用することで、建物の構造を強化し、地震や台風の揺れに強い構造を実現しています。
従来の住宅は、接合部にボルトとナットを使用していました。しかし、ボルトやナットは長期間住んでいると、接合部分にゆるみが発生してしまいます。結果的に住宅の耐久性は悪くなる一方となっていました。
パワービルド工法は、柱と梁の接合部に専用金物を使用することで、経年で発生する劣化や接合部分の木材の割れ・変形を防ぎ、建物の耐久性を高めています。
好きな間取りや空間にできる、自由度の高い設計
住む人のライフスタイルや好みに合わせて、間取りや空間を自由に設計できるのはパワービルド工法のメリットです。パワービルド工法は、高い耐久性が特徴です。
柱の配置を自由に決めることができるため、自由度の高い設計が可能です。柱の配置を自由にすることで、間取りやデザインの自由度が高まり、自分好みの家を建てられます。
- ライフスタイルや家族構成に合わせて間取りや空間を設計できる
- こだわりの間取りや空間を実現できる
- 個性的な家を建てられる
自由度の高い設計は、住む人の満足度を高め、快適な暮らしを実現するために欠かせない要素と言えるでしょう。
パワービルド工法のデメリット
パワービルド工法のデメリットは、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
初期コストが高くなる
パワービルド工法は、接合部に高強度・高性能の専用金物を使用するため、施工費用がかかり建築費用が高くなる傾向があります。
パワービルド工法では、構造用集成材がよく使用されます。構造用集成材は、従来の木材よりも強度が高く、耐久性にも優れています。しかし、その分、材料費も高くなります。
パワービルド工法は、高い耐震性・耐久性・間取りの自由度を兼ね備えた、次世代の木造住宅工法です。しかし、初期コストが高くなることを理解した上で、予算をしっかりと確保する必要があります。
ハウスメーカー選びが限られる
パワービルド工法は、特殊な工法であるため、施工業者が限られる傾向があります。
パワービルド工法の施工には、専用金物の取り扱い技術や、構造計算の知識など、高い技術力が必要です。そのため、パワービルド工法の施工実績のある施工業者は、限られており、施工会社を探すのに苦労する可能性があります。
耐震性・耐久性・間取りの自由度などを魅力に感じた方は、パワービルド工法を採用しているハウスメーカーを探してみましょう。
青森市でおすすめの注文住宅会社3選
最後に、青森市でおすすめの注文住宅会社を3つ紹介します。
青森県で新築を建てようとしている方は、参考にしてみてください。
パワーホーム青森
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | パワーホーム青森株式会社 |
所在地 | 青森県青森市久須志4-1-16 |
設立年月日 | 2013年6月 |
公式サイト | https://www.ph-aomori.com/ |
1990年に創業したパワーホーム青森は、青森県内の注文住宅を建築してきた実績があり、気候や習慣に適した家づくりが可能です。冬の寒さ対策に有効な設備や、高品質の施工が期待できます。
この記事で紹介しているパワービルド工法を採用しているハウスメーカーの1つです。パワーホーム青森のパワービルド工法は、経年劣化のボルトのゆるみが発生しない専用のオリジナル金物で柱、梁を接合しています。また、構造躯体をパネルで覆う、モノコック構造も採用しています。
パワービルド工法を活かして、お客様のライフスタイルに合わせて設計してくれるため、理想的な住まいを建てられます。高断熱とこだわり設計を両立できる会社です。
大進建設
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社大進建設 |
所在地 | 青森県青森市浪館前田1丁目14-25 |
設立年月日 | 1961年 |
公式サイト | https://www.daishink.co.jp/ |
大進建設は青森県や宮城県、岩手県に展開していて、東北地方の気候に対応した家づくりが強みです。断熱性・気密性の高い施工が可能で、快適に暮らせます。
不安の多い住宅という大きな買い物ですが、徹底された施工現場管理で品質管理してくれています。
また、家づくりのサポート体制が万全で、お客様のライフスタイルに合わせた設計、相談受付もしているため安心です。コンシェルジュやコーディネーターからアドバイスをもらい、設計における不安を解消できます。
かわさき住宅
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 有限会社かわさき住宅 |
所在地 | 青森県青森市大字浜田字玉川174番地16号 |
設立年月日 | 1994年8月 |
公式サイト | https://www.kawasakijyutaku.jp/ |
創業から60年以上の歴史のあるかわさき住宅では、地元に根ざしたプランニングが特徴です。お客様の要望に添った家づくりで、長く快適に住める家を建てられます。
青森という寒さの厳しい地域に根ざしたハウスメーカーです。特に断熱性能を高める外断熱工法を採用することで、青森県での暮らしを快適にしてくれます。お客様を第一に考えたプランニングで、満足のいく家づくりを進められます。
まとめ
パワービルド工法は、高い耐震性・耐久性・間取りの自由度を兼ね備えた、次世代の木造住宅工法です。パワービルド工法のメリットは、以下のとおりです。
- 安心して長く住める、高い耐震性と耐久性
- 好きな間取りや空間にできる、自由度の高い設計
パワービルド工法のデメリットは、以下のとおりです。
- 初期コストが高くなる
- ハウスメーカー選びが限られる
パワービルド工法は、地震に強く、長持ちする、そして自分好みの家を建てたいと考える方に適した工法と言えるでしょう。ただし、初期コストが高くなることや、施工業者が限られること、デザインの制約が生じる可能性があることなどのデメリットがあることも理解しておく必要があります。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。