注文住宅を建てる際に候補に上がるのがZEH住宅でしょう。ZEH住宅は光熱費の削減やヒートショック対策などができる高性能住宅です。
しかし、デメリットを把握しないままZEH住宅にすると後悔する可能性があるため注意が必要です。
そこでこの記事では、ZEH住宅の基礎知識とメリット・デメリットについて解説します。この記事をチェックすることで、ZEH住宅の概要が把握できます。
ZEH住宅とは？
ZEH住宅は太陽光発電や省エネルギー設備、外皮の高断熱材料などによって、生活で消費されるエネルギーと生み出すエネルギーの収支をゼロ以下にする住宅のことです。
政府が発表しているエネルギー基本計画において、2030年度以降に新築される住宅はZEH基準に沿った省エネルギー性能の確保を目指すとしています。
ZEH住宅の種類とは？
ZEH住宅の種類は以下の6つが挙げられます。
| ZEHの種類 | 条件 | |
| 一次エネルギー消費量の削減率 | その他の条件 | |
| ZEH | 断熱と省エネで20％以上 創エネを含む省エネ100％以上 | |
| ZEH + | 断熱と省エネで25％以上 創エネを含む省エネ100％以上 | 以下2つ以上の条件をクリア断熱性能の強化 太陽光発電などの再生可能エネルギーシステムで充電ができる 太陽光発電の発電量を把握して、住宅の冷暖房や給湯設備の制御ができる |
| Nearly ZEH | 断熱と省エネで20％以上 創エネを含む省エネ75％以上100％未満 | |
| Nearly ZEH + | 断熱と省エネで25％以上 創エネを含む省エネ75％以上100％未満 | |
| ZEH Oriented | 断熱と省エネで20％以上 | |
Nearly ZEHとNearly ZEH +が認められるのは、寒冷地や低日射地などで創エネがしにくい地域のみです。ZEH Orientedは、都市部の狭小地に建てられた2階建て以上の住宅か多雪地域のみとなっています。
ZEH住宅のメリット
ZEH住宅にするメリットは以下の4つが挙げられます。
それぞれのメリットをチェックして、ZEH住宅の魅力を知りましょう。
光熱費が削減できる
太陽光発電による自家発電と省エネシステム、高断熱設備によって光熱費が削減できます。
高断熱設備により室内の温度は快適な温度を保つため、冷暖房設備を過度に使用する必要がありません。また、太陽光発電で生まれた電力を電力会社に売却することで、収益を得られます。
ヒートショックを起こしにくくなる
ZEH住宅は高断熱な住宅のため、室内の温度が急激に上がったり下がったりしません。
部屋や通路の温度差が小さく、温度差で起こるヒートショックを防げます。突発的な健康被害の対策ができるのも、ZEH住宅にする大きなメリットです。
売却額が高くなる可能性がある
ZEH住宅は住宅性能評価・表示協会（一般社団法人）の認定制度「BELS」で高評価を得られます。
BELSで高評価を得られると、資産価値が高いと判断されやすいです。将来売却する際に売却価格が高くなる可能性があります。
災害時に非常電力を備えられる
ZEH住宅に発電した電気を蓄えておく蓄電池を設置すれば、非常時に電気を利用できます。
停電や自然災害などで電気が使用できなくなったとしても、一時的にまかなえます。自然災害の多い日本では、非常時に電力をまかなえるのは大きなメリットです。
ZEH住宅のデメリット
ZEH住宅にするデメリットは以下の3つが挙げられます。
3つのデメリットを把握して、ZEH住宅にするかを検討してみてください。
間取りが制限される
ZEH住宅は一般的な住宅よりも多くの設備を設置しなければなりません。設置場所も決められてしまうことが多いため、間取りが思い通りにならない場合もあります。
また、太陽光発電を設置する屋根は太陽光が十分に当たる角度に制限されます。ただし、理想の間取りやデザインを住宅メーカーに伝えておけば、理想に近い住宅になるようにサポートしてくれます。
建築コストが高くなる
ZEH住宅は省エネ設備の設置や太陽光発電システム、高断熱設備の導入に費用がかかります。建築コストが一般的な住宅よりも数100万円単位で高くなります。
事前に住宅にかけられる予算を考慮した上で、ZEH住宅を検討すべきでしょう。売却額が高くなる可能性や光熱費が削減できる点を考えると、初期費用にかかるコストを回収できる可能性は高いです。
メンテナンス費用がかかる
太陽光発電や省エネ設備には定期的なメンテナンスが必要です。とくに太陽光発電のメンテナンス費用は高くなりやすいです。
日々のメンテナンスでかかる費用は高くありませんが、定期点検では1回で10万円以上を超えることもあります。ただし、メーカーによっては10年〜20年の無料点検保証などを設けている場合もあります。
太陽光発電のメーカー選びは慎重におこないましょう。
ZEH住宅の補助金とは？
ZEH住宅が受けられる補助金は以下の通りです。
| 補助金制度 | 補助額 |
|---|---|
| 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）化等支援事業 | ZEHは55万円 ZEH+は100万円 |
| 子育てエコホーム支援事業 | 80万円 |
| 各自治体の支援事業 | 各自治体の内容による |
補助金に申請ができる期間は決まっています。申請の要件や応募方法などをよく確認した上で、申込むようにしましょう。
一般的に、補助金の申請は住宅メーカーが代行してくれます。ZEH住宅を建てる場合は、補助金が利用できるかを相談してみてください。
青森市でおすすめの注文住宅会社3選
青森市でZEH住宅を建てる際におすすめな注文住宅会社は以下の3つです。
それぞれの特徴を把握して、最適な住宅会社を選んでみてください。
パワーホーム青森
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | パワーホーム青森株式会社 |
| 所在地 | 青森県青森市久須志4-1-16 |
| 設立年月日 | 2013年6月 |
| 公式サイト | https://www.ph-aomori.com/ |
パワーホームは「厳しい気候に負けない安心・安全な住まい」を建てている住宅メーカーです。北海道ZEHレベルのUA値0.38以下となっており、暖かい住宅が実現します。耐震等級も最高の等級3を標準としているのも特徴です。
長期優良住宅にも認定されるため、子育てエコホーム支援事業の補助金100万円を利用できます。住宅性能にこだわった家を建てたい場合は、パワーホームに相談してみてください。
大進建設
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社大進建設 |
| 所在地 | 青森県青森市浪館前田1丁目14-25 |
| 設立年月日 | 1961年 |
| 公式サイト | https://www.daishink.co.jp/ |
大進建設はZEH住宅に力を入れている住宅会社です。2025年度までにZEH住宅を50％まで普及させることを事業目標としています。
専門分野を活かした注文住宅の専門家が家づくりのサポートをしてくれるため、間取りやデザイン決めから資金計画まで心配いりません。家がたった後も一生涯サポートしてくれるサポートシステムも導入しています。
かわさき住宅
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社かわさき住宅 |
| 所在地 | 青森県青森市大字浜田字玉川174番地16号 |
| 設立年月日 | 1994年8月 |
| 公式サイト | https://www.kawasakijyutaku.jp/ |
かわさき住宅では、確かな技術と安心の施工で、自由設計の木造住宅を建てられます。地球環境に配慮した注文住宅を建てることをモットーとしているのも特徴です。
ZEH住宅にも対応しており、ZEH住宅に認定されるための設備が標準仕様となっています。お客様が幸せになる家づくりを全力でサポートしてくれるため、注文住宅が不安な方でも安心です。
まとめ
ZEH住宅は消費エネルギーと生み出すエネルギーの収支を0以下にする住宅です。光熱費の削減や非常時の電力の備蓄ができるメリットがあります。
しかし、間取りの制限や導入費用がかかるなどのデメリットもあります。将来的なトータルの面でみると、導入費用やメンテナンス費用は回収できる可能性が高いでしょう。
この記事を参考にして、環境に配慮したZEH住宅を検討してみてください。
