断熱材の種類と性能を徹底解説!注文住宅で失敗しない選び方まで

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「断熱性能が高い断熱材は?」

「それぞれの断熱材の違いはあるの?」

注文住宅を建てる際に、どのような断熱材を選ぶかは断熱性能を左右する重要なポイントです。最初にお伝えしますが、住宅における断熱性能は、断熱材の種類だけでは決まりません。施工方法も断熱性能を左右する要素の1つです。

そこで、本記事では、断熱材の種類、断熱性能を高める施工方法、断熱材を選ぶ際のポイントについて解説します。注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

断熱材の種類、断熱材の施工方法について理解し、検討しているハウスメーカーの断熱材・断熱方法があなたに適しているか判断しましょう。

目次

断熱材の4つの種類

断熱材は、その原料や構造によって、大きく4つの種類に分けられます。

以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

無機繊維系

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種類特徴価格
無機繊維系グラスウール・燃えにくい
・防音効果
・一般的に広く使用されている
・湿気に弱い
安価
ロックウール・燃えにくい
・撥水性は高い
・湿気に弱い
安価

グラスウールは、ガラスの繊維を原料とする断熱材です。断熱性能が高く、価格も比較的リーズナブルなため、最も多く使用されている断熱材です。無機繊維系断熱材の中では、最も価格が安く、施工も容易で充填工法や外張り工法で施工します。

ロックウールは、岩石の繊維を原料とする断熱材です。グラスウールよりも断熱性能が高く、耐火性にも優れています。

価格はグラスウールと比べるとやや高めですが、断熱材の中では安価です。耐火性にも優れているため、防火性能を重視する建物にも適しています。

木質繊維系

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種類特徴価格
木質繊維系セルロースファイバー・結露対策になる・防音効果高価

木質繊維系断熱材は、木材の繊維を原料とする断熱材、いわゆる新聞紙や古紙などをリサイクルしたものです。主な種類は、セルロースファイバーがあります。

セルロースファイバーは、再生紙を原料とする断熱材で断熱性能が高く、吸音性にも優れています。吸音性や調湿性にも優れているため、快適な住環境を実現可能です。また、再生紙を原料とし環境にも配慮している点から海外ではよく採用されています。

天然素材系

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種類特徴価格
天然素材系ウールブレス・防虫効果
・湿度調整効果
・施工業者が少ない
高価
炭化コルク・防虫効果
・湿度調整効果
・施工業者が少ない
高価

天然素材系断熱材は、木材や羊毛などの天然素材を原料とする断熱材です。主な種類は、ウール、コルクの2つです。

ウールは、羊毛を原料とする断熱材で、断熱性能が高く、調湿性にも優れています。衣類に使用されるイメージの強い羊毛ですが、繊維を強く絡ませ合うことで、住宅の断熱材として使用できます。結露対策・消臭効果・防音効果があり、断熱性能以外にメリットのある素材です。

コルクは、コルク樫の樹皮を原料とする断熱材で、コルクを炭化させることで高い断熱性能を発揮します。コルクのもつ天然の調湿性が特徴です。他の断熱材にはない防虫効果があることは炭化コルクの魅力といえるでしょう。

発泡プラスチック系

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種類特徴価格
発泡プラスチック系ポリスチレンフォーム・結露対策になる
・施工が容易
・燃えやすい
高価
硬質ウレタンフォーム・燃えると有毒ガスが発生する高価
フェノールフォーム・燃えにくい
・耐久性がある
高価

発泡プラスチック系断熱材は、ポリスチレンやウレタンなどのプラスチックを原料とする断熱材です。主な種類は、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームの2つです。

ポリスチレンフォームは、発泡ポリスチレンを原料とする断熱材で、断熱性能が高く、加工がしやすいのが特徴です。また、加工が容易なため施工しやすく、かつ価格が比較的リーズナブルです。発泡プラスチック系断熱材の中では価格が安い断熱材、コストを抑えたい場合に適しています。

ウレタンフォームは、発泡ウレタンを原料とする断熱材です。断熱性能が高く、耐水性や耐久性にも優れています。断熱性能が高く、耐水性・耐久性も高い高性能な断熱材です。ただし、価格が高めというデメリットもあります。また火災などで断熱材が燃えた際に有毒ガスが発生するため注意しましょう。

断熱性能で重要視するべきは?

断熱性能で重要視するべきは、以下の2つです。

それぞれ解説します。

断熱材メリット・デメリット

断熱性能で重要視するべき点の1つは断熱材の違いによるメリット・デメリットです。

  • 無機繊維系
  • 木質繊維系
  • 天然素材系
  • 発泡プラスチック系

4つの種類の中でもメリット・デメリットが違います。住宅を建てる際の予算・気候によってどの断熱材がいいか判断する必要があります。

無機繊維系は、高い断熱性と燃えにくいという性質に加えて、価格も比較的安価ということもあり、広く採用されている断熱材です。しかし、湿気に弱いのが弱点で、基本的には防湿シートなどと併用して施工されます。メンテナンスしないと断熱性能は落ちてしまうデメリットがあるため注意が必要です。

木質繊維系は、新聞紙、古紙をリサイクルしたエコな素材で環境に配慮した家にできます。SDGsや環境問題に関心がある方は、木質繊維系の断熱材を検討してみてください。エコだけでなく、防音効果、防虫効果も期待できます。一方でカビが発生しやすく、価格として高めの断熱材というデメリットがあります。

天然素材系は、羊毛など天然素材を利用するため価格が高価ではありますが、自然由来の防虫効果や調整効果、高い断熱性が特徴です。価格もデメリットになるかと思いますが、施工業者が少なく対応できるハウスメーカーは限られてしまうでしょう。

発泡プラスチック系は、高い断熱性が最大のメリットですが、その分高価です。発泡プラスチック系の施工方法として採用される吹きつけ工法ですが、技術が必要なため施工にもコストがかかります。また、火災が原因で断熱材が燃えた際に有毒ガスが発生する素材もあり注意が必要です。

施工方法

家の断熱性能を左右する大きな要素として施工方法があります。断熱材の選定ももちろん重要ですが、どのような施工方法にするかによって快適な家で過せるかが決まります。

どんなに高価な断熱材を採用しても隙間から外気が入ってきては意味がありません。施工方法はしっかり確認しておく必要があります。断熱材の施工方法は、大きく分けて以下の3つがあります。

  • 充填工法:断熱材を詰め込む工法
  • 外張り工法:断熱材を貼り付ける工法
  • 吹き付け工法:断熱材を吹き付ける工法

それぞれの施工方法のメリット・デメリットをまとめたので、参考にしてください。

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種類メリットデメリット
充填工法施工が容易でありコストがかからない
施工できる断熱材の種類が多い
隙間なく施工するのが難しい
外張り工法家を丸ごと断熱材で覆うため、断熱性能が高い複雑な形状の断面に施工するのが難しい
外壁が分厚くなり、居住スペースが狭くなる
吹き付け工法複雑な形状の断面に施工しやすい
壁内の結露やカビが発生しにくい
施工に専門の技術が必要である
施工費用が高い

充填工法は、壁や床などの隙間に断熱材を詰め込む工法です。グラスウールやロックウール、セルロースファイバーなどの無機質・木質繊維系が主に使用されます。施工が容易でありコストがかからず、施工できる断熱材の種類も多いですが、隙間なく施工するのが難しい施工方法です。

外張り断熱工法は、柱など家の構造を断熱材で覆う工法です。グラスウールやロックウール、ポリスチレンフォームなどの無機質繊維系・発泡プラスチック系が主に使用されます。

家を丸ごと断熱材で覆うため、断熱性能が高い施工方法で。しかし、複雑な形状の断面に施工するのが難しく、外壁が分厚くなり、居住スペースが狭くなる傾向があります。

吹き付け工法は、断熱材を屋根や壁に吹き付ける工法です。発泡プラスチック系が主に使用されます。吹き付け工法は、吹きつけという施工法を活かし、複雑な形状の断面に施工しやすいです。

また、壁内の結露やカビが発生しにくいメリットがあります。反面、施工に専門の技術を要する、施工費用が高いなどのデメリットがあります。

断熱材の施工方法は、断熱材の種類や断熱性能、施工場所、施工者の技術などによって異なります。注文住宅を建てる際には、断熱材の種類や施工方法を慎重に検討し、ご家族に最適な方法を選びましょう。

注文住宅で断熱材を選ぶ際のポイント

注文住宅で断熱材を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

それぞれ解説します。

予算

断熱材の予算は、これまでに紹介した断熱材の種類、施工方法によって異なります。

断熱材の種類によって、断熱性能とコストが変わります。解説した通り、無機繊維系は安価な断熱材で、断熱性能が高く広く採用されています。断熱材には様々な種類があり、あなたの求める快適な住まいがどの断熱材で実現できるのか、予算を考えながら検討しましょう。

また、断熱材の施工方法によって、施工費用が異なるため予算内に収まるか確認しておきましょう。充填工法は安価な施工方法、外張り工法は充填工法よりも施工費用が高く、吹き付け工法は最も施工費用が高い工法です。

地域の気候

地域の気候は、断熱材の選び方や施工方法に影響します。日本は、南北に長いため、地域によって気候が大きく異なります。

夏の暑さ、冬の寒さはもちろんですが、雨が多い地域では、断熱材が雨に濡れないように、防水対策を施すことが重要です。風が強い地域では、断熱材が風で飛ばされないように、固定対策を施すことが重要です。

注文住宅を建てる際には、ご家族が住む地域の気候をしっかりと把握し、それに適した断熱材を選びましょう。

青森市でおすすめの注文住宅会社3選

最後に、青森市でおすすめの注文住宅会社を3つ紹介します。

青森県で新築を建てようとしている方は、参考にしてみてください。

パワーホーム青森

出典元:パワーホーム青森
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項目詳細
会社名パワーホーム青森株式会社
所在地青森県青森市久須志4-1-16
設立年月日2013年6月
公式サイトhttps://www.ph-aomori.com/

1990年に創業したパワーホーム青森は、青森県内の注文住宅を建築してきた実績があり、気候や習慣に適した家づくりが可能です。冬の寒さ対策に有効な設備や、高品質の施工が期待できます。

UA値の低い高断熱の住宅にも対応しています。断熱材には高品質グラスウールを採用し、かつ床下にも断熱材を施工しています。

また、樹脂製サッシと真空トリプルガラスで窓の断熱性能を高め、ダクトレス熱交換換気システムで家全体を温かくすることが可能です。断熱のトータル技術によって、冬でも快適な暮らしを実現します。

大進建設

出典元:大進建設
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項目詳細
会社名株式会社大進建設
所在地青森県青森市浪館前田1丁目14-25
設立年月日1961年
公式サイトhttps://www.daishink.co.jp/

大進建設は青森県や宮城県、岩手県に展開していて、東北地方の気候に対応した家づくりが強みです。断熱性・気密性の高い施工が可能で、快適に暮らせます。

ウレタンフォームを吹きつけ工法で施工する断熱方法を採用していることが特徴のひとつです。

また、家づくりのサポート体制が万全で、お客様のライフスタイルに合わせた設計、相談受付もしています。コンシェルジュやコーディネーターからアドバイスをもらい、設計における不安を解消できます。

かわさき住宅

出典元:かわさき住宅
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項目詳細
会社名有限会社かわさき住宅
所在地青森県青森市大字浜田字玉川174番地16号
設立年月日1994年8月
公式サイトhttps://www.kawasakijyutaku.jp/

創業から60年以上の歴史のあるかわさき住宅では、地元に根ざしたプランニングが特徴です。お客様の要望に添った家づくりで、長く快適に住める家を建てられます。

自由度の高い木造在来軸組工法や、断熱性能を高める外断熱工法を採用することで、青森県での暮らしを快適にすることが可能です。お客様を第一に考えたプランニングで、満足のいく家づくりを進められます。

まとめ

断熱材は、住まいの快適性や省エネ性、健康性など、さまざまな面で重要な役割を果たします。注文住宅を建てる際には、断熱材の種類や性能、施工方法などをしっかりと検討し、ご家族に最適な断熱材を選びましょう。

断熱材を選ぶ際には、以下のポイントを参考にするとよいでしょう。

  • 断熱材の種類
  • 施工方法
  • 予算
  • 地域の気候

以上のポイントを意識して、検討しているハウスメーカーの断熱材・断熱方法が本当にあなたの家に適した断熱なのか判断できるようにしておきましょう。

この記事があなたの家づくりの参考になれば幸いです。

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